2025/01/05 19:20
『とののベーコン。」は岡山県倉敷市美観地区に本店を構える燻製屋。
食品添加物や保存料を一切使わず、自家製のハーブスパイスと塩を使用した「安心安全かつ美味しい製品づくり」にこだわりを持ち、日々人々を感動させる燻製を研究・追求しています。
原点
弊社代表、篠原英治は小学生の文集で「好きな食べ物ハム」「将来の夢は料理人」と記しています。「とののハム。」ではなく「とののベーコン。」。燻製職人としてこの事業をスタートさせました。
「変なものが入ってないハムやベーコンやソーセージをお腹一杯食べたい」。こういった彼の想いが現在の私たちの製品づくりの原点となり、添加物や保存料を一切使わない製法にこだわり続けてきました。
私たちの製品作りは「自分たちが日常的に食べたいものを作る」。そんな想いのもと開発され、マーケットは常に私たちの中にあると考え、自分たちが満足するもの以外はリリースされることはありません。最高だと思う製品以外は販売しません。
私たちは直営店舗にて表パッケージを廃した製品を対面で販売しており、イメージで製品を販売するのではなく、全て試食できる状態にし、その場で味を確かめてからご購入していただくようにしています。
こういった厳しい仕組みを敢えて導入するのは、自分たちの製品開発に絶対的な自信があることに他なりません。
今まで試作してきた製品の数は数えきれず、和牛やアナグマや鴨などの高級食材も扱ってきましたが、自分たちが手を加えない方がおいしいものは躊躇なくボツにしてきました。
逆に素材は安価だが圧倒的に美味しく仕上がった製品も多くあり、いつも最終的な判断は「私たちが燻製をするべきか」「素材をうまくプロデュースできるか」にかかっています。
私たちは食材を選ぶ際、以下の基準に従っています。
1 燻製加工に耐えうる食材かどうか
もともと旨味の強い食材であっても私たちの燻製加工に合わない食材は選びません。あくまでも主役は食材。食材本来の旨味を引き出すのが私たちの仕事です。そのまま食べた方がおいしい食材を選ぶことはありません。
2 岡山県産食材へのこだわり
選定している肉の大半は私たちの地元である岡山県のもの。地元の生産者とタッグを組むことで、鮮度を損なうことなく仕入れを可能にしています。地元生産者のこだわりを理解することは私たちのような地元に根ざした食品メーカーのミッションでもあります。
3 必要な量だけ仕入れる
生産効率を追い求めると多くの食材を一気に加工したほうが良いのですが、私たちはそれをしません。食品は鮮度が命。私たちは長期間の製品保管を嫌っています。もっともおいしい状態でお客様にお届けできるよう、必要な量以上にストックを持ちません。
調味へのこだわり
塩はゲランド産の天日塩を使用。角がない塩味は食材の味を最大限引き出してくれます。食材にひとつひとつ万遍なく揉みこんでいきます。
また厳しい生産基準をクリアした有機JASマークを取得したオーガニックハーブ・スパイス10種類を絶妙な配合でブレンドし、食材に最高の味付けを行います。
農家さんが手間暇かけて栽培しているため一般的なものと比べて高価になりますが、私たちはこの味付けの部分に最もこだわりを持って心血を注いでいます。
10日間ほど肉を冷蔵の暗室で保管し、余分な水分(ドリップ)を飛ばします。この段階で既に食材がもともと持っている旨味が凝縮された最高の状態になっています。
また塩、ハーブ、スパイスに食材を漬け込むこの工程で細菌の繁殖を防ぎ、保存期間を延ばします。
食材の旨味を引き出しながら、保存に耐えうるよう加工していくこの作業が、私たちが保存料を使わずに安心安全な「食品」として皆様にお届けできるひとつの所以です。